建築・リフォーム業において、施工事例は単なる実績紹介ではなく、お客様に「この会社にお願いしたい」と思ってもらうための強力な営業ツールです。写真を載せるだけでは反響にはつながりにくく、伝え方や構成に工夫を加えることが必要です。
本記事では、お問い合わせにつながる施工事例の見せ方と具体的な工夫ポイントを解説します。
施工事例は「完成写真」だけでは不十分
多くの企業では、美しく撮影された完成写真を掲載するだけで終わってしまっています。しかし、お客様が本当に知りたいのは「どんな悩みをどう解決したのか」「自分の家もこんなふうにできるのか」というストーリーです。
問い合わせにつながる事例は、以下のような情報が含まれています。
- 施主様の悩みや要望
- 施工前の状態と問題点
- 提案したプランの意図
- 工事の流れや期間
- 施工後の変化と施主様の声
事例ごとにストーリー性を持たせる
単なるビフォーアフターではなく、「人と背景」が見える構成にすることで、共感や信頼を得やすくなります。
おすすめの構成:
- ご依頼の背景とお悩み
例:「築30年の戸建てで水回りの老朽化に悩まれていました」 - ご提案内容とこだわりポイント
例:「収納力と動線を重視したキッチンに変更しました」 - 施工前後の写真と簡潔な説明
例:「施工前は段差が多く移動が困難でした → バリアフリーに対応」 - お客様のコメントや感想(許可があれば)
例:「工事中も丁寧に対応していただき、安心できました」
こうした流れで記載することで、見込み客は「自分も相談できそう」と自然に思えるようになります。
写真の枚数・構成・注釈にも工夫を
ビジュアルの印象は非常に大きく、写真が丁寧に掲載されているだけで信頼感が増します。
ポイント:
- 施工前・施工中・施工後の3段階を見せる
- 写真には「どこをどう改善したか」の一言コメントをつける
- 広角レンズで撮影するなど、見やすい構図を意識する
- 写真サイズは統一し、スマホでも見やすいレイアウトにする
例:
- 【Before】収納が少なく、物があふれていた玄関
- 【After】天井までの収納棚と間接照明でスッキリ明るく
こうした小さな説明の積み重ねが、「この会社は丁寧な仕事をしている」と感じさせる要素になります。
ターゲット別・カテゴリ別に事例を整理する
施工事例が複数ある場合は、一覧ページでカテゴリ分けして表示するのがおすすめです。
分類の方法:
- リフォーム部位別(キッチン/浴室/外壁 など)
- 建物種別(戸建て/マンション/店舗)
- 工事規模(部分リフォーム/フルリノベーション)
- 家族構成やライフスタイル別(子育て/二世帯/高齢者向け など)
カテゴリ分けすることで、ユーザーが自分に近い事例を見つけやすくなり、問い合わせ率の向上につながります。
お問い合わせへの導線を明確にする
せっかく事例を見てもらっても、問い合わせ導線がわかりにくいと離脱されてしまいます。
改善ポイント:
- 各事例ページの下部に「この事例についてもっと詳しく知りたい方はこちら」のボタンを設置
- LINEや電話など、気軽な問い合わせ手段も記載
- 「事例一覧ページ」からもフォームに遷移できるようにする
「このような工事も可能です」「似た施工ができます」といった一言を添えると、お客様の背中を押す効果があります。
まとめ
建築・リフォーム業における施工事例は、**「信頼を築き、問い合わせにつなげる営業ツール」**です。単なる実績紹介にとどまらず、ストーリーと丁寧な説明を加えることで、お客様にとって価値ある情報となります。
- 悩み・提案・結果までを一貫して見せる構成
- 写真+簡潔な説明文で視覚的に分かりやすく
- 類似事例を探しやすいカテゴリ分け
- 問い合わせの導線を各ページに設置
NT CREATIONでは、建築・リフォーム業様向けに、集客につながるホームページ制作や、施工事例ページの設計・原稿制作までサポートしております。施工事例からの反響を増やしたいとお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。