Web広告を出稿するためにLPを作りたいものの、「何をどの順番で掲載すればよいのか分からない」「デザインがきれいなら成果が出るのか」「制作会社に何を伝えればよいのか」と悩んでいる担当者は少なくありません。
LPは、広告をクリックしたユーザーを問い合わせや購入へ導くための重要なページです。しかし、商品やサービスの情報を一通り掲載するだけでは、期待する成果につながりません。
売上につながるLPを作るには、見た目を整える前に、誰に、どのような価値を伝え、どの行動を取ってもらうのかを明確にする必要があります。そのうえで、ユーザーの疑問や不安が解消される順番に情報を配置し、申し込みまで迷わず進める導線を設計することが重要です。
この記事では、LP制作が初めての担当者に向けて、成果につながるLPの作り方と基本構成を解説します。広告の受け皿として機能するLPを作りたい方は、企画や制作会社への依頼前にぜひ確認してください。
売上につながるLPは「デザイン」より先に戦略を決める
売上につながるLPを作るために最も重要なのは、制作を始める前に戦略を整理することです。
LPというと、縦長のページにキャッチコピーや実績、料金、申し込みボタンを配置するものだと考えられがちです。しかし、成果を左右するのはページの長さや装飾ではありません。広告をクリックしたユーザーの期待と、LPで伝える内容が一致しているかが重要です。
たとえば、「無料相談」を訴求する広告をクリックしたにもかかわらず、LPの冒頭で企業理念や会社沿革が長く説明されていたら、ユーザーは求めている情報がないと判断して離脱します。
反対に、広告で訴求した悩みに対して、解決策や利用するメリットがすぐに示されていれば、その先の説明も読んでもらいやすくなります。
したがって、LPの作り方を考える際は、いきなりデザインや文章制作へ進むのではなく、次の項目を整理することから始めましょう。
- LPで紹介する商品・サービス
- LPへ流入させる広告媒体
- 想定するターゲット
- ターゲットが抱えている悩み
- 競合ではなく自社を選ぶ理由
- 最終的に取ってほしい行動
- 成果を判断する指標
この設計が曖昧なまま制作を進めると、情報量は多いものの、誰にも強く響かないLPになりやすくなります。
LPの目的は一つに絞る
LPでは、ユーザーに取ってほしい行動を一つに絞ることが基本です。
コーポレートサイトは、会社情報、事業内容、採用情報、ブログなど、さまざまな情報を掲載します。一方、LPは特定の商品やサービスを訴求し、問い合わせや購入などの行動へ導くページです。
そのため、次のように複数の目的を詰め込みすぎると、ユーザーが何をすればよいのか分からなくなります。
- 商品を購入してほしい
- 資料もダウンロードしてほしい
- メールマガジンにも登録してほしい
- 公式SNSもフォローしてほしい
- 別サービスのページも見てほしい
選択肢を増やすほど成果が上がりそうに思えますが、実際には判断の負担が増え、離脱につながる可能性があります。
たとえば、法人向けサービスのLPであれば、「無料相談を申し込む」「資料をダウンロードする」など、広告施策の目的に合った行動を一つ選びます。高額サービスでいきなり契約を求めるのが難しい場合は、無料相談や資料請求を最終地点にする方法も有効です。
LPを作る前に、このページを見たユーザーに最終的に何をしてほしいのかを一文で言える状態にしておきましょう。
広告とLPのメッセージを一致させる
広告とLPの内容が一致していなければ、どれだけ丁寧に作ったLPでも成果は出にくくなります。
ユーザーは、広告に書かれた情報に興味を持ってクリックします。つまり、LPに到着した時点で、広告に対する期待を持っています。
たとえば、広告で「初期費用無料」を強調した場合、LPのファーストビューでも初期費用無料であることが確認できる必要があります。また、「中小企業向け」と訴求したのであれば、LPでも中小企業の課題や導入事例を中心に伝えるべきです。
広告とLPのメッセージが一致している状態を、マーケティングでは一貫性がある状態と考えます。一貫性が高いほど、ユーザーは「自分が探していたサービスだ」と判断しやすくなります。
反対に、次のような状態は離脱の原因になります。
- 広告とLPで訴求しているメリットが異なる
- 広告に掲載したキャンペーン情報がLPにない
- 広告は初心者向けなのに、LPでは専門用語が多い
- 広告では地域を限定しているのに、LPで対応エリアが分からない
- 広告で紹介した商品がLP内で見つからない
LP単体ではなく、広告の文章、バナー、検索キーワードから申し込みまでを一つの流れとして設計することが大切です。
LPの作り方を7つのステップで解説
LP制作は、構成案、文章、デザイン、実装の順番だけで考えると失敗しやすくなります。成果につなげるには、ターゲットや訴求内容を整理したうえで構成を組み立て、公開後も改善を続ける必要があります。
ここからは、初心者でも進めやすいLPの作り方を7つのステップに分けて解説します。
1.ターゲットを具体的にする
最初に、LPを見てほしいターゲットを明確にします。
「経営者」「女性」「30代」といった大まかな設定だけでは、相手に響くメッセージを作れません。年齢や役職だけでなく、どのような状況で、何に困り、どのような情報を求めているのかまで考える必要があります。
たとえば、同じWeb広告サービスを検討している担当者でも、状況によって必要な情報は異なります。
- 初めて広告を出稿する担当者
- 現在の広告成果に不満がある担当者
- 社内にWeb担当者がいない経営者
- 広告代理店の乗り換えを検討している担当者
- LPの改善方法が分からない担当者
初めて広告を出す人には、専門知識がなくても始められる安心感が重要です。一方、すでに広告を運用している人には、改善方法や他社との違い、数値管理の方法が求められます。
ターゲットを具体化するときは、次の項目を整理するとよいでしょう。
- どのような立場の人か
- どのような場面で検索・クリックするか
- 現在どのような問題があるか
- 問題を放置すると何が起こるか
- 何を不安に感じているか
- サービス選定で重視する条件は何か
- 申し込みをためらう理由は何か
LPは、幅広い人に向けて書くほど内容が抽象的になります。まずは最も成約につながりやすいターゲットを一人に絞るイメージで考えましょう。
2.ターゲットの悩みと理想の状態を整理する
次に、ターゲットが抱えている悩みと、サービス利用後に実現したい状態を整理します。
ユーザーが購入するのは、商品そのものではなく、商品によって得られる変化です。たとえば、広告運用サービスを依頼したいのではなく、「安定して問い合わせを獲得したい」「広告費の無駄を減らしたい」と考えています。
そのため、LPで機能や仕様だけを並べても、ユーザーは自分に必要なサービスか判断できません。
たとえば、次の二つを比べてみましょう。
- アクセス解析ツールを導入しています
- 広告経由の問い合わせ数を確認し、成果の出ていない広告やLPを改善できます
後者のほうが、利用後のメリットを具体的に想像できます。
悩みと理想を整理する際は、次のように書き出します。
現在の悩み
- 広告を出しているが問い合わせが来ない
- クリック数はあるものの成約しない
- LPのどこを改善すべきか分からない
- 自社の強みをうまく伝えられない
- 制作会社と広告会社が別で連携しにくい
実現したい状態
- 広告から安定して問い合わせを獲得できる
- 成果の出ている施策と出ていない施策を判断できる
- 自社の強みがターゲットに正しく伝わる
- 制作後も継続的に改善できる
- 広告費を適切に配分できる
LPでは、現在の悩みに共感し、理想の状態を提示したうえで、その間を埋める手段として商品やサービスを紹介します。
3.競合と比較されるポイントを把握する
ユーザーは、1社のLPだけを見て申し込みを決めるとは限りません。複数のサービスを比較し、価格、実績、サポート内容、専門性などを確認します。
そのため、売上につながるLPを作るには、競合と比較されたときに選ばれる理由を明確にする必要があります。
自社の強みを考える際に、「高品質」「丁寧な対応」「豊富な実績」といった表現だけで終わらせないことが重要です。これらは多くの企業が使う表現であり、具体性がなければ違いが伝わりません。
たとえば、「丁寧な対応」を強みにするなら、次のように具体化できます。
- 初回相談で事業内容と課題を整理する
- 制作前に構成案を共有する
- 専門用語を避けて説明する
- 公開後の数値確認まで支援する
- 広告とLPを一体で改善する
また、競合との違いは、サービス内容だけでなく、対応範囲や進め方にも表れます。
- 業界特化の知識がある
- 広告運用とLP制作をまとめて依頼できる
- ヒアリングから文章作成まで対応する
- 公開後の改善提案を受けられる
- 担当者と直接コミュニケーションできる
- 小規模な改善から相談できる
自社が伝えたい強みではなく、ターゲットがサービスを選ぶ際に重要だと感じる強みを優先して整理しましょう。
4.LPの構成案を作る
ターゲットと訴求内容を整理したら、LPの構成案を作ります。
構成案とは、ページ内で何をどの順番に伝えるかをまとめた設計図です。いきなりデザインを始めるのではなく、見出しと内容を文章で整理します。
LPの基本的な構成は、次のとおりです。
- ファーストビュー
- 悩みへの共感
- 解決策の提示
- 商品・サービスの特徴
- 選ばれる理由
- 実績・事例
- 利用者の声
- 料金・プラン
- 利用の流れ
- よくある質問
- CTA
- 申し込みフォーム
ただし、すべてのLPに同じ項目が必要なわけではありません。
低価格の商品であれば、情報量を抑えて購入まで短く導くことが有効です。一方、高額な法人向けサービスでは、実績、支援内容、導入プロセス、よくある質問などを丁寧に説明し、不安を解消する必要があります。
LPの長さを先に決めるのではなく、ユーザーが判断するために必要な情報を整理した結果として、適切な長さを決めることが大切です。
5.構成に沿って文章を作成する
LPの文章では、サービス提供者が伝えたいことよりも、ユーザーが知りたいことを優先します。
よくある失敗は、会社の歴史、技術へのこだわり、代表者の思いなどを冒頭から長く説明することです。これらの情報が不要なわけではありませんが、ユーザーはまず「自分の悩みを解決できるのか」を確認しています。
文章を作る際は、次の順番を意識しましょう。
- ユーザーの悩みを示す
- 悩みが解決できることを伝える
- 解決できる根拠を説明する
- 実績や事例で信頼性を補強する
- 不安や疑問を解消する
- 行動を促す
また、一文を短くし、専門用語には説明を加えることも重要です。
たとえば、コンバージョンという言葉を使う場合は、「問い合わせや購入など、LPで設定した最終成果」と補足します。制作側では一般的な用語でも、ターゲットにとっては分かりにくい可能性があります。
文章を完成させたら、次の観点で確認してください。
- 誰向けのサービスか分かるか
- どのような悩みを解決できるか分かるか
- 利用するメリットを想像できるか
- 他社との違いが伝わるか
- 根拠のない誇張表現がないか
- 申し込み方法が分かるか
文章はデザインの一部ではなく、ユーザーを行動へ導く中心的な要素です。
6.読みやすさと行動しやすさを考えてデザインする
LPのデザインは、豪華さや個性だけでなく、情報を正しく伝えるために設計します。
目立たせたい要素が多すぎると、どこを見ればよいのか分からなくなります。色、文字サイズ、余白、写真、ボタンなどに優先順位をつけ、ユーザーの視線を誘導することが重要です。
特に、スマートフォンでの見やすさを重視してください。広告の種類によっては、アクセスの多くがスマートフォンから発生します。パソコンでは読みやすくても、スマートフォンでは文字が小さい、ボタンが押しにくい、画像内の文字が読めないといった問題が起こることがあります。
デザイン時には、次の点を確認しましょう。
- 見出しを読むだけでも内容を理解できる
- 文字が小さすぎない
- 一つの段落が長すぎない
- 背景色と文字色の差が十分にある
- 重要な情報が埋もれていない
- ボタンが他の要素と区別できる
- スマートフォンでボタンを押しやすい
- 画像の読み込みが遅すぎない
- 申し込みフォームまで迷わず進める
デザインの役割は、ユーザーを驚かせることではなく、必要な情報を理解しやすくし、行動しやすくすることです。
7.公開後に数値を見て改善する
LPは、公開した時点で完成ではありません。広告配信後の数値を確認し、改善を繰り返すことで成果を高めます。
制作時には、ターゲットのニーズや効果的な訴求を仮説として設計します。しかし、実際のユーザーがどのように反応するかは、公開してみなければ分からない部分があります。
改善では、次のような数値を確認します。
- 広告の表示回数
- 広告のクリック率
- LPへのアクセス数
- LPの離脱率
- CTAのクリック数
- フォーム到達数
- フォーム完了数
- コンバージョン率
- 問い合わせ1件あたりの広告費
たとえば、広告のクリック率は高いのにLPから問い合わせが来ない場合、広告とLPの内容が一致していない、LPの訴求が弱い、フォームの入力項目が多いなどの原因が考えられます。
一方、LPのコンバージョン率は高いもののアクセスが少ない場合は、LPよりも広告配信やキーワード選定を見直す必要があります。
数値を確認せずに、色や写真を感覚だけで変更しても、改善につながった理由を判断できません。一度に多くの要素を変えず、仮説を立てて一つずつ検証することが大切です。
成果につながるLPの基本構成
LPの構成は、ユーザーの心理の変化に合わせて設計します。
ページを訪れた直後のユーザーは、商品やサービスを十分に理解していません。「自分に関係があるか」「信頼できるか」「費用に見合うか」「申し込んでも大丈夫か」といった疑問を持っています。
そのため、LPではユーザーの疑問が生まれる順番に情報を配置し、少しずつ不安を取り除く必要があります。
ファーストビューで「自分向け」と認識してもらう
ファーストビューとは、LPを開いた直後にスクロールせず見える範囲です。
ユーザーは、ファーストビューを見て、続きを読むか離脱するかを短時間で判断します。そのため、ここでは次の内容を簡潔に伝えます。
- 誰向けの商品・サービスか
- どのような悩みを解決できるか
- 利用すると何が得られるか
- 信頼できる根拠
- 次に取る行動
たとえば、法人向けの広告運用サービスであれば、「中小企業のWeb広告を、問い合わせ獲得まで一貫支援」のように、対象と価値がすぐ分かる表現が有効です。
「未来を変える新しい選択」「ビジネスを次のステージへ」といった抽象的なコピーだけでは、具体的なサービス内容やメリットが伝わりません。
キャッチコピーは目新しさよりも、ユーザーが自分向けだと判断できる明確さを優先しましょう。
悩みへの共感で読み進める理由を作る
ファーストビューの次では、ユーザーが抱えている悩みを具体的に示します。
自分の状況が言語化されていると、ユーザーは「この会社は自分の課題を理解している」と感じます。
たとえば、次のような悩みです。
- 広告を出しても問い合わせにつながらない
- LPを作ったものの成果を測定できていない
- 自社の強みをどう伝えればよいか分からない
- 制作会社と広告会社の意見がまとまらない
- 改善したいが、どこから手をつければよいか分からない
ただし、不安を過度にあおる表現は避けるべきです。悩みに共感しつつ、解決できる可能性を示すことが重要です。
悩みを提示した後は、「その原因はデザインではなく、ターゲットと訴求のずれかもしれません」といった形で、解決策につなげます。
商品・サービスが解決策になることを示す
悩みを示したら、自社の商品やサービスがどのように解決するのかを説明します。
ここでは、機能を並べるだけでなく、各機能がユーザーにどのような効果をもたらすのかまで伝えます。
たとえば、LP制作サービスであれば、次のように説明できます。
- ヒアリングにより、ターゲットと訴求内容を整理する
- 広告の内容に合わせてLPの構成を設計する
- ユーザーの不安を解消する文章を作成する
- スマートフォンでも読みやすいデザインにする
- 計測環境を整え、公開後の改善につなげる
このように、作業内容と得られるメリットをセットで伝えると、サービスの価値を理解してもらいやすくなります。
選ばれる理由を具体的に伝える
ユーザーは、サービスの概要を理解した後、「なぜこの会社に依頼するべきか」を考えます。
そこで、自社が選ばれる理由を3〜5項目程度に整理します。
選ばれる理由には、次のような内容が考えられます。
- 特定業界の支援経験
- 広告運用まで含めた対応
- 戦略設計から制作までの一貫支援
- 原稿作成や写真選定への対応
- 公開後の改善サポート
- 分かりやすい料金体系
- 担当者の専門性
ここでも、「高品質」「安心」「丁寧」といった抽象的な言葉だけではなく、具体的な支援内容に置き換えましょう。
実績や事例で信頼性を高める
サービスの特徴を自社が説明するだけでは、ユーザーが本当に成果につながるのか判断できません。そこで、制作実績や改善事例を掲載し、信頼性を補強します。
実績では、見た目の紹介だけでなく、次の内容を伝えると効果的です。
- 制作前にどのような課題があったか
- どのようなターゲットを設定したか
- どのような構成や導線に変更したか
- 広告とLPをどのように連携したか
- 制作後にどのような変化があったか
NT CREATIONでは、飲食店開業融資サポートや海外市場進出支援などのLP制作をはじめ、工業、金融、医療、美容、不動産、教育、通信、福祉、観光、ECなど、幅広い分野のWeb制作とマーケティング支援に関わってきました。業種ごとにユーザーが不安に感じる点や、申し込み前に必要とする情報は異なるため、事業内容に合わせた構成設計を重視しています。
NT CREATIONのこれまでの支援でも、ホームページの導線設計と内部SEOを見直し、月4件の問い合わせ獲得につながったケースがあります。また、士業や教育分野の広告支援では、月2件の問い合わせ獲得につながった実績があります。
こうした事例からも、LPのデザインだけを変更するのではなく、流入経路、訴求、導線、フォーム、広告運用まで一体で考えることが重要だと分かります。
利用者の声で申し込み前の不安を減らす
利用者の声は、サービス提供者とは異なる第三者の評価として機能します。
特に、初めて依頼するユーザーは、成果だけでなく、進行のスムーズさ、担当者の対応、専門知識がなくても相談できるかといった点を不安に感じています。
利用者の声を掲載する場合は、次の情報があると参考になります。
- 依頼前の悩み
- 依頼を決めた理由
- 進行中に感じたこと
- 完成後の感想
- サービスを勧めたい相手
「満足しました」という短い感想だけでなく、具体的な状況が分かる内容を掲載すると、ユーザーが自分の状況と重ねやすくなります。
料金とサービス範囲を分かりやすくする
料金が分からないことは、問い合わせをためらう大きな原因になります。
個別見積もりが必要なサービスでも、料金の目安や、費用が変動する条件を示すと安心につながります。
たとえば、次の内容を掲載します。
- 基本プランの料金
- 料金に含まれる作業
- 別途費用が必要な作業
- 制作期間の目安
- 支払いのタイミング
- 広告費が含まれるか
- 公開後の保守費用
単純に価格だけを見せるのではなく、その価格でどこまで対応するのかを明確にしましょう。
安さを強調しすぎると、サポート内容や品質への不安が生まれる場合があります。価格の根拠と提供価値をセットで伝えることが大切です。
利用の流れで申し込み後を想像しやすくする
申し込み後の流れが分からないと、ユーザーは問い合わせをためらいます。
特に、Web制作やコンサルティングのように、サービス提供の過程が見えにくい場合は、問い合わせから開始までの流れを示しましょう。
- お問い合わせ
- 初回ヒアリング
- 課題と目的の整理
- 提案・見積もり
- 契約
- 構成・原稿作成
- デザイン・実装
- 公開・広告配信
- 数値確認・改善
各工程で、ユーザー側に必要な準備も説明すると親切です。
たとえば、「ヒアリング時点で内容がまとまっていなくても問題ありません」「原稿のたたき台から対応します」と伝えることで、相談への心理的なハードルを下げられます。
よくある質問で最後の迷いを解消する
ユーザーが申し込み直前に感じる疑問は、よくある質問としてまとめます。
質問の例は次のとおりです。
- LPの原稿がなくても依頼できますか
- 写真やイラストも用意してもらえますか
- 広告運用だけ依頼できますか
- 制作期間はどのくらいですか
- 公開後の修正は可能ですか
- 少額の広告予算でも相談できますか
- 既存LPの改善にも対応できますか
- 自社で更新できるようにできますか
よくある質問は、単なる補足情報ではありません。営業担当者が商談でよく聞かれる内容や、過去の顧客が不安に感じていた点を反映すると、申し込みを後押しする重要なコンテンツになります。
LPの成果を左右するCTAとフォームの作り方
CTAとは、ユーザーに行動を促すためのボタンや案内文です。
LPの内容に納得しても、ボタンが見つからない、申し込み方法が分かりにくい、フォームの入力項目が多いといった問題があれば、ユーザーは離脱します。
売上につながるLPを作るには、ページの内容だけでなく、最後の行動まで丁寧に設計する必要があります。
CTAは具体的な行動が分かる言葉にする
CTAボタンでは、「送信」「こちら」「詳しく見る」といった曖昧な言葉を避け、クリック後の行動が分かる表現を使います。
たとえば、次のような表現です。
- 無料相談を申し込む
- サービス資料をダウンロードする
- 料金の見積もりを依頼する
- 体験レッスンを予約する
- 商品を購入する
- 空き状況を確認する
ボタン周辺には、「相談無料」「入力1分」「無理な営業は行いません」など、行動への不安を減らす情報を加えると効果的です。
また、CTAはページの最後だけでなく、ファーストビュー、サービス説明後、実績紹介後など、ユーザーの関心が高まる位置に配置します。
ただし、画面内にボタンを増やしすぎると圧迫感が出るため、情報量やページの長さに合わせて調整しましょう。
フォームの入力項目を必要最小限にする
フォームの入力項目が多いほど、ユーザーの負担が増えます。
問い合わせ後の営業活動に必要だからといって、初回フォームですべての情報を求めると、入力途中で離脱される可能性があります。
無料相談のフォームであれば、次のような項目から始める方法があります。
- 会社名
- 氏名
- メールアドレス
- 電話番号
- 相談内容
住所、部署名、役職、従業員数、予算、希望時期、認知経路などは、本当に初回問い合わせ時に必要かを検討してください。
フォーム改善では、項目数だけでなく、次の点も確認します。
- 必須項目が分かる
- 入力例が表示されている
- エラー内容が分かりやすい
- スマートフォンで入力しやすい
- 確認画面が複雑すぎない
- 送信後の流れが説明されている
- プライバシーポリシーを確認できる
問い合わせ数を増やしたい場合、LP全体を作り直す前にフォームを改善するだけで成果が変わるケースもあります。
LPを作っても成果が出ない主な原因
LPを公開して広告を配信しても、すぐに売上や問い合わせが増えるとは限りません。成果が出ない場合は、デザインだけでなく、広告から申し込みまでのどこに問題があるのかを確認する必要があります。
ターゲットが広すぎる
「すべての企業におすすめ」「年齢を問わず利用できます」といった幅広い訴求は、一見すると多くの人に届きそうに見えます。
しかし、対象を広げすぎると、ユーザーは自分向けのサービスだと感じにくくなります。
たとえば、「企業の集客を支援します」よりも、「Web担当者がいない中小企業の広告運用を支援します」としたほうが、対象者に伝わりやすくなります。
成果が出ないときは、アクセスを増やす前に、狙うターゲットが具体的になっているか確認しましょう。
自社の説明ばかりになっている
会社の歴史、設備、技術、理念を詳しく説明しても、それがユーザーのメリットにつながっていなければ行動は起こりません。
ユーザーが知りたいのは、次のような情報です。
- 自分の悩みを解決できるか
- 他社と何が違うか
- どのような成果が期待できるか
- 信頼して依頼できるか
- 費用はいくらか
- 申し込み後に何をするのか
自社の特徴を掲載する場合も、その特徴がユーザーにどのような価値をもたらすのかまで説明しましょう。
広告とLPのターゲットがずれている
LPの内容が適切でも、広告で異なるターゲットを集めていれば成果は出ません。
たとえば、高価格帯の法人向けサービスを扱っているにもかかわらず、「格安」「最安」といった広告でアクセスを集めると、価格重視のユーザーが増えます。その結果、LPを読まれても問い合わせにつながりにくくなります。
反対に、初心者向けサービスなのに専門的なキーワードで広告を出すと、経験者が流入し、内容が物足りないと判断される可能性があります。
LPの改善だけでなく、広告キーワード、広告文、配信対象も合わせて確認することが必要です。
信頼できる根拠が不足している
LPに魅力的な表現が並んでいても、根拠がなければユーザーは判断できません。
たとえば、「多くの企業に選ばれています」「高い成果を実現します」と書くのであれば、実績数、支援事例、利用者の声、資格、運営年数など、確認できる情報を掲載します。
誇張した数値や根拠のない表現は、信頼を損なう原因になります。掲載できる実績が少ない場合は、支援の進め方、担当者の経験、品質管理の方法など、安心につながる情報を丁寧に伝えましょう。
公開後に改善していない
LPを一度公開したまま放置すると、成果が出ない原因を特定できません。
広告のクリック数、LPの閲覧状況、CTAのクリック数、フォームの完了数を確認すれば、どの段階でユーザーが離脱しているかを推測できます。
改善案の例は次のとおりです。
- ファーストビューの訴求を変更する
- 広告と同じ表現をLPにも掲載する
- 実績を上部へ移動する
- 料金の目安を追加する
- CTAの文言を具体的にする
- フォーム項目を減らす
- スマートフォン表示を改善する
- 読み込み速度を改善する
LPは作って終わりではなく、広告データとユーザーの反応をもとに育てていくものです。
LP制作を外注するときに確認したいポイント
LP制作を外注する場合は、デザイン実績だけで制作会社を選ばないことが重要です。
広告の受け皿として成果を求めるのであれば、戦略、構成、文章、デザイン、実装、計測、改善まで考えられるパートナーを選ぶ必要があります。
ターゲットや目的から相談できるか
依頼内容をそのまま形にするだけではなく、ターゲットや目的を整理してくれるか確認しましょう。
制作前のヒアリングで、次の内容を質問されるかが一つの判断材料になります。
- どのような商品・サービスか
- どの顧客を獲得したいか
- 現在どのような課題があるか
- 競合との違いは何か
- 広告はどこに出稿するか
- 問い合わせ後の対応体制はどうなっているか
- 成果をどの数値で判断するか
ヒアリングが不十分なままデザインへ進むと、見た目は整っていても、事業や顧客に合わないLPになる可能性があります。
構成や文章まで提案してもらえるか
LPの成果には、構成と文章が大きく影響します。
デザインだけを担当する制作会社の場合、依頼側が構成や原稿をすべて用意しなければならないことがあります。社内にマーケティングや文章作成の担当者がいなければ、制作が進まない原因になります。
依頼前に、次の対応範囲を確認しましょう。
- ターゲット整理
- 競合調査
- 構成案作成
- キャッチコピー作成
- 本文原稿作成
- 写真・素材の選定
- フォーム設計
- 計測ツールの設定
- 公開後の改善
見積金額だけではなく、どこまで含まれているかを比較することが大切です。
広告運用や改善まで相談できるか
広告とLPを別々の会社に依頼すると、責任の所在が分かりにくくなる場合があります。
広告会社は「LPに問題がある」、制作会社は「広告のターゲットに問題がある」と判断し、改善が進まないケースもあります。
広告運用、アクセス解析、LP改善まで相談できる会社であれば、流入から問い合わせまでを一つのデータとして確認できます。
NT CREATIONでは、ホームページ制作やLP制作に加え、SEO、広告運用、MEO、SNS、LINEなど、流入施策から問い合わせ導線まで一貫して対応しています。制作物を納品することだけを目的にせず、誰に何を伝え、どのように成果へつなげるかを整理したうえで設計します。
まとめ
売上につながるLPを作るには、デザインを始める前に、ターゲット、悩み、訴求内容、広告とのつながり、最終的な行動を明確にすることが重要です。
基本的なLPの作り方は、次の流れで進めます。
- ターゲットを具体的にする
- 悩みと理想の状態を整理する
- 競合との違いを明確にする
- ユーザー心理に沿って構成を作る
- メリットが伝わる文章を書く
- 読みやすく行動しやすいデザインにする
- 公開後の数値をもとに改善する
LPは、作るだけでは成果が出ません。広告で適切なユーザーを集め、LPで価値を伝え、フォームで離脱させず、公開後も数値を見ながら改善する必要があります。
特に、広告の受け皿としてLPを活用する場合は、制作と広告運用を分けて考えるのではなく、戦略設計、訴求整理、導線設計、制作、計測、改善を一貫して進めることが成果への近道です。
NT CREATIONでは、LP制作をはじめ、ホームページ制作、広告運用、SEO、アクセス解析、コンバージョン改善まで対応しています。自社の強みが整理できていない段階や、広告を始めるべきか迷っている段階でも、現在の課題を伺いながら必要な施策を整理します。
「広告を出しているのに問い合わせが来ない」「これからLPを作りたいが、何から始めればよいか分からない」という場合は、お問い合わせフォームからご相談ください。まずはご相談だけでも問題ありません。無理な営業は行いませんので、現在の状況やお悩みをお気軽にお聞かせください。
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