リニューアルでURLが変わるときの引き継ぎ|公開前後に確認すること

リニューアルでURLが変わるときの引き継ぎ|公開前後に確認すること
企業のWeb担当者
企業のWeb担当者

「URLが変わって検索順位が下がらないか心配」
「以前のページから問い合わせにつながるのか分からない」
「制作会社に何を引き継げばよいか知りたい」

ホームページのリニューアルでは、見た目や掲載内容の確認に意識が向きがちです。しかし、URLが変わる場合は、検索エンジンや訪問者が新しいページへたどり着けるよう、移転の準備も必要です。ページがきれいになっても、検索結果や外部サイトのリンクからアクセスできなければ、集客機会を失ってしまいます。

URLの引き継ぎは、旧ページから新ページへの転送、内容の対応、問い合わせ導線、計測環境をまとめて確認することが重要です。この記事では、ホームページのリニューアルに伴うURLの引き継ぎについて、公開前後の確認事項と、迷ったときの優先順位を説明します。

URLの引き継ぎは検索流入と問い合わせの両方を守るために行う

URLの引き継ぎでは、「新しいページに着くこと」と「そこで問い合わせできること」の両方を確認します。転送設定だけが正しくても、必要な情報や相談先が見つからなければ、成果にはつながりません。

検索結果、他社サイトの紹介リンク、ブックマーク、配布済みの資料などには、旧URLが残ります。URLを変更しただけでは、これらの入口が自動ですべて書き換わるわけではありません。

たとえば、旧サイトの「法人向け修理サービス」のページを見ていた人を、新サイトのトップページに一律で転送するとします。アクセス自体はできますが、利用者は修理サービスを探し直す必要があります。検索エンジンに対しても、旧ページに対応する新ページがどれなのか伝わりにくくなります。

そのため、旧サービスページは対応する新サービスページへつなぎ、説明内容や問い合わせボタンも確認します。URLだけでなく、そのページが担っていた役割を引き継ぐことが基本です。

なお、適切に移行しても検索順位や流入が一時的に変動することはあります。順位の維持を保証する施策ではなく、移行による不要な損失を減らすための準備として考えましょう。

変更する範囲を整理して必要な作業を決める

最初に、ドメインが変わるのか、ページのURLだけが変わるのかを明確にします。変更範囲によって、契約管理や検索エンジンへの通知など、必要な作業が異なるためです。

ドメインはWeb上の住所にあたる部分です。同じドメイン内でページの階層を変更する場合と、別ドメインへ移転する場合では、次のように確認事項が変わります。

変更の内容 主に必要な対応 担当者が確認すること
見た目だけを変え、URLは維持する リンク、掲載内容、フォーム、計測の確認 検索流入の多いページや情報が消えていないか
同じドメイン内でページURLを変える 旧URLから新URLへの転送、内部リンクの更新 旧ページごとの移転先が決まっているか
ドメインを変更する ページごとの転送、旧ドメインの維持、検索エンジンへの移転通知の検討 旧ドメインや転送環境を誰が管理するか
ページを統合・削除する 内容に合う統合先への転送、または適切な削除応答 関係のないページへ一律転送していないか

URLを変える必要がなければ、既存のURLを維持することも有力な選択肢です。デザイン変更と同時にすべてのURLを変えると、設定と検証の対象が増えます。見栄えではなく、情報の探しやすさや今後の運用に必要かどうかで判断しましょう。

公開前に旧URLと新URLの対応を準備する

公開前の最優先作業は、旧URLの一覧と、それぞれの移転先を用意することです。転送設定を制作会社に任せる場合も、ページ内容が適切に対応しているかは、自社で確認する必要があります。

検索流入と問い合わせに関わるページを洗い出す

旧URLは、サイト内のメニューだけでなく、アクセス解析や検索データも使って集めます。メニューから外れていても、検索経由で読まれているページがあるためです。

  • サービス、商品、料金などの検討に使われるページ
  • 検索からの流入が多い記事や事例ページ
  • 問い合わせ、予約、資料請求のページ
  • 他社サイトや広告からリンクされているページ
  • 配布済み資料やQRコードのリンク先
  • 公開しているPDFなどのファイル

アクセス解析は訪問後の行動を調べる仕組みです。Google Search Consoleは、Google検索での表示やクリック、ページの登録状況などを調べるツールです。両方を参考にすると、見た目だけでは分からない重要なページを見つけやすくなります。

たとえば、トップページよりも特定のサービスページに検索流入が集まっているなら、そのページの引き継ぎを優先します。一覧には「旧URL」「新URL」「維持・統合・削除の方針」「公開後の確認担当」を記載しておくと、認識のずれを防げます。

内容が対応するページへ恒久的に転送する

URLの変更が恒久的なものであれば、一般に301リダイレクトなどの恒久的な転送を使います。301リダイレクトとは、旧URLへのアクセスを新URLへ自動で送り、恒久的な移転であることを伝える仕組みです。

重要なのは、転送先の内容が旧ページと対応していることです。

  • サービス紹介は、対応する新しいサービス紹介へつなぐ
  • 複数の記事を統合する場合は、旧記事の内容を扱う統合ページへつなぐ
  • 代わりになるページがない削除ページは、適切な404または410の応答を検討する

404や410は、ページが見つからない、または削除されたことを伝える応答です。無関係なトップページへ転送するより、削除を正しく伝えた方が適切な場合があります。

また、旧URLから中間ページを経由して新URLへ送る多段の転送は避け、できるだけ最終的な移転先へ直接つなぎます。転送の考え方は、Google Search Centralのリダイレクトに関する公式情報でも確認できます。

旧ドメインと管理権限を確保する

ドメインを変える場合でも、旧ドメインをすぐに解約してはいけません。旧URLからの転送を続けるには、旧ドメインと、転送に必要な環境を維持する必要があるためです。

Googleは、サイト移転時のリダイレクトを一般に少なくとも1年間維持することを推奨しています。利用者が使う古いリンクのためには、さらに長く維持する判断も必要です。HTTPSの旧URLから転送する場合は、旧ドメイン側のSSL証明書も適切に維持します。

制作会社の変更も伴うなら、ドメイン、サーバー、サイト管理画面、アクセス解析、Search Consoleの管理者と共有権限を確認しましょう。ドメインがメールにも使われている場合は、Webサイトの変更がメールの送受信に影響しないかも確認します。

維持にかかる費用や移管の条件は、契約内容と利用環境によって異なります。解約前に、何を残す必要があるかを書面で整理しておくと安心です。

公開時は転送・検索設定・問い合わせを一緒に確認する

公開時は、新サイトが表示されるかだけでなく、旧URLから問い合わせ完了まで進めるかを確認します。検索流入の入口と、成果につながる出口の間に不具合がないことが大切です。

旧URLから目的の新ページへ到達できるか確認する

対応表を使い、旧URLへアクセスして想定した新ページが開くかを確認します。トップページだけではなく、重要なサービスページ、記事、PDFなども対象です。

ブラウザで表示できることに加え、制作会社には次の技術的な確認を依頼します。

  • 恒久的な転送として設定されているか
  • 転送先が正常に表示できる状態か
  • 転送が繰り返されるループや不要な多段転送がないか
  • スマートフォンでも正しいページへ移動できるか

たとえば、パソコンでトップページが開いても、下層ページへの転送ルールに漏れがあれば、検索から来た人だけがエラーになることがあります。ページ単位で確認することが欠かせません。

検索エンジンが新ページを認識できる状態にする

公開後のサイトには、新しいURLを反映したXMLサイトマップを用意します。XMLサイトマップは、検索エンジンへページの一覧を伝えるファイルです。送信しても検索結果への登録は保証されませんが、新URLを知らせる手段になります。

同時に、次の点も確認します。

  • メニューや本文中の内部リンクが新URLになっているか
  • 正式なURLを示すcanonicalが新URLを指しているか
  • 検索結果への登録を防ぐnoindexが残っていないか
  • robots.txtで検索エンジンの巡回を妨げていないか

ドメイン変更など、Googleのアドレス変更ツールの対象となる移転では、Search Consoleで必要な手続きも行います。同じドメイン内のページURL変更では、このツールは使いません。移転方法に合った対応は、Google Search CentralのURL変更を伴うサイト移転ガイドを参照できます。

問い合わせと計測が正常に動くか確かめる

フォームは、入力画面の表示だけでなく、テスト送信まで行います。送信完了の表示と、自社での受信の両方を確認してください。

  • 必須項目やエラー表示が分かりやすいか
  • 確認画面や送信完了画面まで進めるか
  • 通知メールが担当者に届くか
  • 自動返信を使う場合、内容とリンク先が正しいか
  • 電話ボタン、予約ページ、資料請求先が使えるか
  • 問い合わせ完了の計測が正しく動くか

コンバージョンとは、問い合わせや予約など、サイトで目指す行動のことです。実際には問い合わせが来ていても、完了画面のURL変更によってコンバージョン計測だけが止まることがあります。逆に、送信失敗でも成果として数えてしまう設定にも注意が必要です。

公開後は流入と問い合わせの変化を継続して見る

公開後は、検索順位だけで判断せず、検索流入、閲覧先、問い合わせの実数を合わせて確認します。数字が下がった場所によって、必要な対応が変わるためです。

公開直後は主要ページの転送とフォームを優先し、その後も検索エンジンによる新URLの認識状況を継続して確認します。確認の頻度は、サイト規模や問い合わせの重要度に応じて決めましょう。

比較には、公開前の一定期間のデータを残しておきます。曜日、季節、広告出稿などでも数値は変わるため、公開前後の1日だけで良し悪しを決めないことが大切です。

たとえば、検索からの訪問数が大きく変わらないのに問い合わせだけ減った場合、フォームやボタン、料金説明などを優先して確認します。反対に、特定ページの検索流入だけが減った場合は、そのページの転送先、検索登録の設定、掲載内容の変更を調べます。

また、変更できる広告、Google ビジネス プロフィール、SNS、自社で管理する紹介ページなどのリンクは、新URLへ更新します。転送に任せきりにせず、利用者が直接新ページへ来られる入口を増やしましょう。

異常が起きたときは利用者への影響が大きい順に対応する

迷ったときは、細かなSEO調整よりも、アクセスと問い合わせを妨げる不具合を先に直します。売上や相談機会に直結する問題を放置しないためです。

対応の優先順位は、次の順を目安にします。

  • 最優先:サイトが開かない、主要ページへ移動できない、フォームが送信できない
  • 次に対応:主要な旧URLの転送漏れ、検索登録を妨げる設定、重要情報の欠落
  • 続いて対応:計測の不備、内部リンクや外部の案内先の更新漏れ
  • 状況を見て改善:説明文やボタンの配置、見出しなどの集客・導線改善

たとえば、アクセス解析の問い合わせ件数がゼロになったときは、まずテスト送信と受信確認を行います。フォームが正常なら計測設定を調べる、送信できないならフォームを直す、という順番です。

原因が分からないままURLや設定を何度も変更すると、問題を追いにくくなります。変更内容と発生時刻を記録し、影響が大きい箇所から一つずつ確認しましょう。

制作会社には公開前後の担当範囲まで確認する

依頼先は、デザイン制作だけでなく、URL移行と公開後の確認まで相談できる相手を選ぶことが重要です。公開作業が終わっただけでは、検索流入と問い合わせの引き継ぎが完了したとはいえません。

見積もりや打ち合わせでは、次の点を確認してください。

  • 旧URLの調査と対応表の作成は誰が行うか
  • 転送設定と動作確認はどこまで含むか
  • 解析やSearch Consoleの設定を誰が担当するか
  • フォームのテスト送信と受信確認を誰が行うか
  • 公開後の確認期間と、不具合が出た際の連絡先はどうなるか

対応範囲や費用は、ページ数、既存サイトの状態、管理権限、契約条件などによって異なります。「SEO対応込み」という表現だけで判断せず、具体的な作業を確認しましょう。

NT CREATIONでは、ホームページ制作からWeb集客まで、戦略・導線設計・SEO・コンバージョン改善をつなげてご相談いただけます。URLの移行作業だけでなく、移転後に誰へ何を伝え、どこから相談してもらうかまで考えることが、リニューアルを成果につなげる土台になります。

追加機能の検討と一緒に引き継ぎを整理した相談例

NT CREATIONでは、企業サイトのリニューアルにあたり、追加機能の検討と並行して、既存URLやデータの引き継ぎ、SEOを担当する会社との仕様共有を整理するご相談にも対応しています。

制作会社とSEOの支援会社が別の場合は、どちらか一方に「引き継ぎはお任せします」と伝えるだけでは、作業が抜けることがあります。旧URLの一覧を誰が用意し、転送を誰が設定し、公開後に誰が確認するのかまで、同じ予定表で共有しておきましょう。

URLの引き継ぎでよくある質問

URLが変わると検索順位は必ず下がるのか

必ず下がるわけではありません。ただし、検索エンジンが新旧ページの関係を認識する過程で、順位や流入が変動することはあります。適切な転送、内容の対応、検索登録を妨げない設定を整え、公開後も確認を続けることが重要です。

旧サイトは公開後すぐに解約してよいのか

すぐに解約するのは避けましょう。旧サーバーを残す必要があるかは転送方法によりますが、旧URLから転送する環境は必要です。特にドメイン変更では、旧ドメイン、SSL証明書、メールへの影響を確認し、必要な契約を残してください。

ページ数が多い場合はすべて手作業で確認するのか

すべてを同じ方法で確認する必要はありません。ツールによる一括確認と、重要ページの目視確認を組み合わせます。検索流入が多いページや問い合わせにつながるページは優先して、人の目で内容と導線まで確認すると効率的です。

URLの引き継ぎをリニューアル後の成果につなげる

ホームページは、作るだけでは成果が出ません。URLが変わるリニューアルでは、旧ページと新ページの対応、適切な転送、検索設定、問い合わせ導線、計測を一続きで整える必要があります。

まずは、流入や問い合わせに関わる旧URLを洗い出し、新しい移転先を決めましょう。そのうえで公開時の確認担当と、公開後の対応範囲を決めておくと、引き継ぎの抜け漏れを減らせます。

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NT CREATIONでは、ホームページ制作から集客改善まで、戦略・設計・運用を一貫してご相談いただけます。「URL変更の準備に不安がある」「リニューアルを問い合わせ増加につなげたい」という方は、NT CREATIONへのお問い合わせ・無料相談をご利用ください。まずはご相談だけでも問題ありません。現在のサイトの課題と、優先して確認すべきことから一緒に整理します。

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滝川直人
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この記事を書いた人

滝川 直人

滝川 直人

NT CREATION代表/Webマーケター
1993年生まれ、東京都江東区出身。慶應義塾大学経済学部を卒業後、国内生命保会社にて保険代理店向け営業を4年間担当し、約100店舗のサポートを経験。その傍らWeb制作・マーケティング業に携わり、2021年3月に保険会社を退職。2021年4月にNT CREATIONを設立し、これまでに200件以上のホームページ制作やマーケティング支援を担当させていただきました。
NT CREATIONは、東京・渋谷を拠点に、戦略設計から集客施策まで一貫したサポートを展開。クライアントの魅力を最大限に流通させ、売上拡大やコスト削減など、成果につながる施策をともに創り上げています。